Sunday, September 17, 2006

タイ旅行記:アユタヤ編
















バンコクから日帰りで、世界文化遺産に登録された古都アユタヤの遺跡を見に行きました。バンコクから北へおよそ80kmに位置し、1350年から417年間にわたり繁栄した都市。1767年にビルマ軍に徹底的に多くの建造物を破壊されてしまいますが、今でもいたるところに遺跡が残っています。




















ずらりと並ぶ仏塔や坐仏像で有名な寺院、ワット・ヤイ・チャイ・モンコン。坐仏像は数十個もあったかと思いますが、これもビルマ軍の手によって破壊されたのか、顔のない仏像(ちょっと不気味・・・)や途中から崩れ落ちている仏塔が数多くありました。
















下の写真は、ワット・マハータートと呼ばれるクメール様式やスコータイ様式などが混在したアユタヤ初期の寺院跡。こちらも今や崩れ落ちて土台部分が残っているだけで瓦礫の山のようでしたが、歴史を感じました。















こちらは地下から多くの宝物が発見されたとされるワット・ラーチャブラナ。中にある大きな仏塔は途中まで上ることができましたが、高くてちょっと怖かったです。いつも巨大な遺跡に上るときは、王はこんなに高いところに立って高所恐怖症じゃなかったのかなと疑問に思ったりします。















アユタヤ王朝の3人の王が眠る王室の守護寺院、ワット・プラ・シー・サンペット。















アユタヤにも寝仏がありました。ワット・ロカヤスタ↓。日本では見ることのない寝仏。タイに来たと改めて実感。
















アユタヤ王朝は仏教を重んじたのだなーと、これらの遺跡をめぐりながら感じました。現在も人口の約95%が仏教徒であるタイ。僧侶の集団にも何度か会いましたし、仏像を拝んでいる人たちもたくさん見ました。とても信仰深い国民なのですね。

あと、前から知ってはいましたが、滞在してみるとタイの王室が国民にとっても尊敬されている様子がわかります。今年は国王即位60周年記念で、毎週月曜日は黄色のシャツを着て祝うそうで、私たちがいた月曜日も黄色のTシャツを着ている人たちを街の至るところで見かけました。国王の誕生日の曜日が月曜日で、国王のシンボルカラーが黄色だからだそうです。タイ人の友人Nに寄ると、黄色のTシャツを会社のユニフォームにしているところもあるとか。う~ん、熱狂的。国王の特大写真は街中に飾られていて、店やホテルにもありました。本当に慕われているのですね。あと、タイの国旗も色んな所に掲げられていて、国民の祖国愛が強いという印象を受けました。

毎年多くの観光客を惹き付けるタイ。首都バンコクは高級ホテルやショッピングモールが立ち並んで結構進んでいる印象を受けましたが、国民一人あたりのGDPは2,500ドル程度で、首都と地方との貧富の格差が本当に大きいのだと思います。バンコク市内でも格差を感じました。近代的な高層ビルと壊れかけた小屋の数々が隣り合わせだったり、高架鉄道が走る一方で舗装されていない道路があちこちにあったり、高級ブティックの前には地面に座ったり寝たりしているホームレスらしき人たちがいたり。

ただ、タイは観光産業も活発でビジネス環境ランキングも18位に入るなど、今後の更なる成長が期待されています。今度こそ、チェンマイや他の地方やビーチにも行ってみたいです。

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