Sunday, September 30, 2007

エチオピア行き準備:予防接種

エチオピアへの出発まで2週間しかない、ということでまずは注射を打たねばと思い部署の人に教えてもらって私の組織のビルの地下2階にあるクリニックへ行きました。国際開発機関だけあって途上国へ行く人へのサポートは慣れたもので、私がエチオピアへ行くというと、じゃあ必要な注射はこれね、とドクターに教えてもらったものが以下の7つ。
1.Hepatitis A(A型肝炎)
2.Hepatitis B(B型肝炎)
3.Meningitis(髄膜炎)3年有効
4.Polio(ポリオ)
5.Tetanus / Diphtheria(破傷風/ジフテリア)10年有効
6.Typhoid(腸チフス)3年有効
7.Yellow Fever(黄熱病)10年有効

残念ながら、私が持っているのは破傷風/ジフテリアだけだったので、6本の注射を一気に打つことに。私は先週4つを一気に打って、あとの残りの2つは今週打つことにしました。B型肝炎の注射は量が多いからか次の日の朝までB型肝炎を受けた側の腕が痛かったです。A型肝炎は2回摂取でB型肝炎は3回接種なのでもちろん今回は間に合わないのでそのうちの1回目だけを打ちました。

マラリアの薬はいくつかあるそうですが、私の国際機関が東アフリカで勧めるものは以下の3つ。
1.Mefloquine(メフロキン)
2.Atovaquone + Proguanil(アトバクオン・プログアニル合剤)
3.Doxycycline(ドキシサイクリン)

メフロキンだけ週に1回しか服用しなくていいので(他の2つは毎日)、念のためメフロキンをもらっておきました。思えば、夫とタンザニアを旅行したときは予防接種が推奨されている国にも関わらず一つも受けて行かなかったので(イエローカードも持たず・・・)実はちょっと危険だったのかなと今更ながら思いました。もうできるだけ注射は打ちたくないので、イエローカードは絶対になくしたくないです。

Saturday, September 29, 2007

国連フォーラム/DC開発フォーラム合同オフ会

本日はワシントンDC開発フォーラム国連フォーラムの合同オフ会に参加してきました。場所はKストリートにあるタイ料理のレストラン。参加者約40名のうち約10名はNYからいらっしゃっていました。国連や世銀などの国際機関の職員と学生が比較的多かったように思います。久々の再会だけでなく新たな出会いも多く、楽しい時間を過ごせました。特に国連フォーラムのインタビューで記事を読んだことがある方々やよく両MLで拝見する方々にもお会いできて嬉しかったです。NY在住の方々とお話しして久々にNYに遊びに行きたくなりました。カラオケや日本の本屋が身近にあるって羨ましい!幹事の方々お疲れ様でしたm(_ _)m

Monday, September 24, 2007

今度はエチオピアへ!2ヵ月半行ってきます

無事に、6月まで働いていた某国際機関との新しい契約がおり、10月頭から12月中旬までプロジェクト調査のため東アフリカのエチオピアに行くことになりました!エチオピア料理は大好きだし、現地で開発プロジェクトに関われるなんて、すごーく楽しみです。早速在エチオピア日本大使館で今年の3月まで2年間働いていたY子に連絡し、いろいろ教えてもらいました。Y子がエチオピアにいればよかったのにーと本当に残念です。私がワクワクしている一方で、Tは2ヶ月の中米滞在から戻ってきたばかりなのに今度はエチオピアかい!しかもTの誕生日もサンクスギビングもいないのかい!とちょっとすねた様子。結局は私の性格をよく理解しているので応援してくれていますが、自分のやりたいことばかり優先してTに見放されたなんてことがないように気をつけます。。。それにしても、Tの誕生日は大学院時代の2年間は一緒に祝えたもののその後4年連続で一緒に祝えていないです・・・来年こそは!

というわけで、来週出発なのに何の準備もできていなくて心配ですが(しかもこの組織のトラベル・アレンジメントの仕方もよくわかっていない)プロジェクトに関する膨大な量のドキュメントを読みながらこれからビザや予防接種などの準備をしっかりと進めていきたいと思っています。ちなみに、私の組織の大半の人たちが出張に行く際はビジネスクラスで飛び5つ星のホテルに泊まるそうですが、私のボスはかなりの節約派で最も安いエコノミーで飛びホテルも1泊20ドル程度のゲストハウスに泊まると言っていたので私も彼にならってそうする予定です。ゲストハウスなので朝食などは付きませんが各部屋にバストイレ&キッチンがついていると言っていたのでグアテマラのユースホステルよりはずっと良さそうです。ただインターネットの接続がないのが痛いですが。。。エチオピアでも時間の許す限りたくさんの開発関係者に会いたいと思っているので、もしエチオピアに知り合いがいるという方がいらっしゃいましたら是非ご紹介ください!

Saturday, September 15, 2007

お勧め映画②(途上国関連)

前回はフェルナンド・メイレレス監督の「シティ・オブ・ガッド」「ナイロビの蜂」をご紹介しましたが、今回も私が個人的にお勧めの途上国関連の映画をご紹介します。

1.ブラッド・ダイアモンド
かなり売れたのでやや今更感がありますが、アフリカ、シエラレオネでの激しく残酷な内戦を描いた映画。かなり強烈です。主演はレオナルド・ディカプリオ、ジェニファー・コネリー、ジャイモン・フンスー。

2.Sierra Leone's Refugee All Stars
ブラッド・ダイアモンドの後にこちらを見てください。シエラレオネの内戦から逃れた難民が、隣国ギニアの難民キャンプで結成した「Refugee All Stars」というバンドのドキュメンタリー映画。UNHCRの支援を受けながら難民キャンプをまわる様子、暗い過去を振り返らずに音楽(レゲエやラップなど)を通して明るい未来へ進もうとする彼らの葛藤や前向きさに心を打たれました。彼らに会って直に彼らの音楽を聞きたいです。

3.God Grew Tired of Us
こちらはスーダンの内戦から脱出した少年たちのドキュメンタリー映画。ケニアの難民キャンプで暮らす少年たちがアメリカ政府に保護され、移民として受け入れられることになり、彼らの初めてのアメリカでの生活に密着。私たちには当たり前のことが彼らにとってはカルチャーショックの連続なわけで、機内食のバターを何かわからず丸ごと食べて「石鹸の味がする」と言ったり、エスカレーターが動いているので乗り方や降り方に戸惑ったり、生まれて一度も電気を使ったことがないのでスイッチにびっくりしたり、見たこともないカラフルなドーナツを不思議そうに味見してみたり。彼らの内戦時の経験に衝撃を受け、家族に対する思いに感動し、彼らのアメリカでのホームシックや寂しさを感じてやりきれない気持ちになりました。この映画は毎日何の不自由もなく便利な生活をしている私たちにたくさんのメッセージを投げかけてくれるので多くのアメリカ人やその他の先進国の人たちに見て欲しいです。ブラッド・ピットが製作総指揮として関わっていて、ナレーターはニコール・キッドマン。

4.Maria Full Of Grace
コロンビア人の17歳の少女マリアがアメリカ・ニューヨークにコカインを密輸するお話。実際にこうして若い女の子たちがお金のために信じがたい危険を侵している現実があると思うとなんておかしな世の中なんだろうと思いました。彼女たちをそうさせてしまうものは何なのか。貧しいだけが原因のすべてではないですが貧困削減は少しでもその解決に役立つだろうと思いました。お勧めの映画です。スペイン語の勉強にもなります。主役のCatalina Sandino Morenoは、この映画でコロンビア人で初めてアカデミー主演女優賞にノミネートされました。

Thursday, September 13, 2007

上杉鷹山

かつてケネディ大統領が最も尊敬する日本人に挙げた“ウエスギ・ヨウザン”。何かのメールマガジンで上杉鷹山の偉大さについて読んだことはあったものの、彼の歴史小説を読んだのは初めてでした。というのも、グアテマラにいる間に知り合いになったJICA職員の方からたまたまお借りしたのです。上巻・下巻と2冊あるのですが、面白すぎて、というか彼の強い信念と実行力に感銘を受けまくって一気に2日で読んでしまいました。途中、感動して涙が止まらなくなることも。。

上杉鷹山は、九州高鍋の小藩から17歳の若さで名門上杉家の養子として米沢藩の藩主の座につき、財政危機に陥って自滅寸前の米沢藩の改革を既存の形式主義にこだわらずに思い切って進めた人です。さまざまな逆風にも耐え、最後まで自分の信念を貫き通した鷹山に大いに励まされました。日本人として彼のような人物が存在したことを誇りに思います。

「藩政改革は民を富ませることにある。藩政府が富むことではない。」 「民は国の宝だ」
と言い続けて本気で改革を実行した鷹山。これを無理やり開発にも当てはめてみるとこんなかんじ→「途上国開発は国民を富ませることにある。途上国政府が富むことではない」

Saturday, September 01, 2007

グアテマラ滞在記:インターンシップ総論
















本当は第2週、第3週・・・と順々に書いていこうと思っていたのですが、長くなりそうなのでここで無理やりまとめに入りたいと思います。私は地方巡業のほかに、リサーチのタスクをいただき、約2週間本部にこもってあるテーマについてリサーチ&ペーパー書きをしていました。簡単にご説明すると、私が働いた組織がマイクロインシュランス(日本語で小口保険?)という新しい金融商品の導入を考えていて、グアテマラのマイクロインシュランス市場の動向についてと他の途上国でのマイクロファイナンス機関と保険会社とのパートナーシップの教訓について調べてレポートにしてマネジメントの方々にブリーフィングしました。スペイン語でペーパーを書いたのは初めてだったので、スタッフの人やホテルのグアテマラ人に何度も助けてもらいました。その2週間は、仕事が終わらないんじゃないかと心配で夜もホテルに戻ってから仕事し続けました。めでたくそのタスクが終わったあとは、再び地方巡業に出て、私が調べたことに基づいて健康保険や生命保険などに加入していない顧客にインタビューをして保険商品に対する需要やリスクの調査をしました。私にとっては大変やりがいのある仕事でした。

インターンシップ最終日、カントリー・ディレクターがランチに連れていってくれました。そこで他のスタッフの方々が待ってくれていて、なんとテーブルクロスやチョコなどのプレゼントをいただいてしまいました。これは本当に予想外でした。私の面倒を見てくれたコーディネーターのIの目に涙がたまっているのを見たとき、やばいこれはもらい泣きしてしまうと思ってぱっと目をそらして笑顔でその場を乗り切りました。受付担当のDは、自分の胸に付けていたエンジェルのネックレスをとってこれを見て私を思い出してねといって私にくれました。感動しましたという単純な言葉でしかそのときの感情を表せないのがもどかしいのですが、みんなの心遣いが本当に嬉しかったです。ワシントンに戻ってから、みんなと撮った写真とともに感謝のメールを送りました。

最後に、マイクロファイナンスの組織の問題点や課題などを書こうと思っていたのですが、Tにお世話になった組織を批判するようなことを公のブログに書くべきではないと注意されたので、ここには書かないことにします。私が働かせてもらった組織は、家族のようにスタッフの仲がよくて職場の雰囲気はすごく明るかったです。そのようなところで働くことができて本当にラッキーでした。ホームステイをしながら現地の人の生活を少しでも体験したり、現地の子供たちと一緒に思いっきり遊んだり、一つの地域だけでなくていろいろな地方を訪ねていろいろな人と話したりすることは、途上国の問題点を様々な角度から見て分析するための重要な要素だと改めて感じました。これからもチャンスがあれば(そしてなるべくTに心配をかけないように)どんどんチャレンジしたいです。  (完)