Tuesday, December 20, 2011

交通違反でウガンダの警察官に捕まる

ウガンダの腐敗率が高いことは言うまでもないですが、先日警察官に捕まったときにこの国の公務員の腐敗を目の当たりにしました。先週末、友人らとのディナーを終えて帰宅するときに、一方通行とは知らず逆走してしまい、運悪く警察官に止められてしまいました。私は停電のせいで街灯もないし真っ暗で一方通行だったのも知らなかったと、文句を言い続けましたが、私たちの車を取り囲む警察官が一人から三人に増え、夫はわかったわかった、もう遅いし早く帰りたいので手続きをしてくれと頼んだところ、そのうちの一人がだらだらとウガンダの交通法とか罰金を払うには警察本部に行って払わなければならないなどの手続きの仕方を説明しはじめ、まるで脅し(?)のように、免許証を取り上げられるかもしれないとか、大変時間がかかるとか、本当にいいのか?と聞いてくるんです。夫はすぐに、賄賂がほしいんだなとわかったので、もちろんそれでいい、早く違反の証明書と罰金請求書をくれと要求すると、うーん、どうしたい?もし私にお金を払うのなら見逃してやってもはっきりといいと言うではないですか。夫が、自分は罰金をちゃんと本部で払いたいと言ったのに、“賄賂”を払えと言っているのか?と聞いたら、もう一人の警官が、ぼそぼそと、「Let them go」みたいなことを言い、彼も“賄賂”という言葉を聞いてちょっと焦り、もういい、今回は見逃す、さようならと言って立ち去っていきました・・・。いろいろな人たちから話を聞くところに寄ると、交通違反の点数をとられて罰金を払うという正式な手続きをとるのは本当に時間がかかるらしく、警察官に賄賂を払うというのが手っ取り早いため、これが日常茶飯事に起こっているようです(なんとなく、わざと手続きを複雑にしている気がする。。。)こんなんでは交通違反は減らないし、(というか交通ルールは一体あるのかというレベルの運転の荒さですが)警察の収入も増えないし、公務員の腐敗はいつまでたってもなくなりそうにないです。

Sunday, December 04, 2011

両親初のアフリカ訪問

先週の日曜日まで両親がウガンダに10日間遊びに来ていました。すでに退職している二人、せっかく私がウガンダにいる間に行ってみようということで、チャンレジ精神旺盛だな〜なんて感心している間に、本当に航空チケットも購入し、代官山にあるウガンダ大使館に自分たちでビザを申請しに行き、黄熱病の予防注射も受けて、ドバイ経由でウガンダまではるばるやってきました。私たちのためにウガンダでは全く手に入らない大量の日本食を15キロ以上も持ってきてくれました。ありがたや〜。日本のお米ってやっぱり美味しい。ウガンダの米で作ったおにぎりのまずさは今でも忘れられないです


この10日間は、ワイルド・ウォーター・ロッジという去年できたばかりのナイル川に浮かぶ小島にあるロッジでナイル川を見渡しながらお風呂につかったり、ヴィレッジ・ウォークをして村人の生活を垣間みたり、ボートに乗ってヴィクトリア湖の境にあるナイル川の源流を見たりカンパラから南西に1時間ドライブしたところにある赤道まで行って赤道を歩いて超えたり、カンパラのマーケットで交渉しながらお土産を買ったり、東アフリカ最古のマケレレ大学やガダフィが建設したモスクを見たりしました。







そしてやはりこのバケーションのハイライトはサファリ。ウガンダ北にある、ウガンダ最大のマーチソン国立公園に行ってきました。ライオンとヒョウを見られるのは結構稀と聞いていたのですが、ラッキーなことにライオンもヒョウも見ることができました。やはり壮大なサバンナを歩く象やキリンなどの大群を見ると感動します。ナイル川に生息するワニやカバもいっぱい見れました。帰ってくる頃には、私たちのランドクルーザーは動物のフンだらけで大変臭っていましたが(苦笑)



のんびりしているライオンくん。いつかは獲物をダッシュで追う姿が見たい。




泥浴びをしているバッファロー



マーチソンの滝



ナイル川に沈む夕陽。とっても幻想的。


というわけで、両親にとっては多少のカルチャーショックもあったかと思いますが、初のアフリカを楽しんでもらえたみたいです。あとは、一日おきに起こる停電がどんなに不便か(両親はロウソクの灯りでシャワーを浴びたりしていて慣れていないから大変だっただろうと思います)、ウガンダ人のサービスの遅さと適当さ、人々の運転の荒さ、秩序の無さなど、アフリカがちょっと垣間みれて良い経験になったと言ってました。私たちも国内を旅行できて楽しませてもらいました。両親には夕飯やサファリに行くときのお弁当などもちゃっかり作ってもらっちゃったりしました。クリスマスは夫の家族が来て7泊8日で今度はウガンダの西にある4つの国立公園へ行く予定なので、次はそれを楽しみにしています。

夫、ウガンダの猛毒の虫の体液に触れ顔が水ぶくれ、私はサルモネラ菌に感染する

やられました、こんな有害な虫がうちの中にいたとは。。。オバアリガタハネカクシ(英語でPaederus)という害虫をご存知でしょうか。グーグルで検索したところ、日本にも生息する害虫なので知っている方もいるかもしれません。私たちは夫が被害を受けるまでは全く聞いたこともない虫でした。先週の月曜日に、夫の顔の左側に30個くらいの小さい白いぶつぶつ(水ぶくれ)が線状に並んでアレルギーか何かで発疹を起こしたかのようなかぶれように気づき、本人はかゆいといいます。滅多に医者に行かない夫ですが、私がちょうどお腹の調子が悪いこと3日目だったので、無理やり夫を連れ水曜日に二人してウガンダで初めてお医者にかかってみたら、私はサルモネラ菌に感染していて、夫はオバアリガタハネカクシという猛毒が分泌した体液が顔に付着し、かぶれて線状皮膚炎を引き起こしていると診断されました。。私のお腹のほうはそれから処方してもらったサルモネラ菌に有効な抗生物質(ノルフロキサシンというお薬)を飲んでようやく5日目で治ってきましたが、夫の顔のほうは現在は火傷の様なただれた状態なっていて完治に最低2,3週間はかかるそうです。なんて憎らしい虫だ。この虫、体長はたった7mm程度のくせにその体液が目に入ると、最悪の場合、失明する事もあるといい、また、アオバアリガタハネカクシ0.8匹分の体液で、ハツカネズミ1匹が100%死んでしまうほど有害だそうです。なので、痕が残らないことをとにかく祈っています。

あともう一つ、ウガンダで気をつけなければならないのがマンゴフライというアブ。先日私の同僚の子供のおでこに、ぷくっと膨らみがあって痛がっているのを見てそれは何かと聞いたら、マンゴフライの幼虫が皮膚の中に入っているんだろう、あとで潰して取り出すから大丈夫なんて言われて、うそー気持ち悪いーと心の中で思っていたのですが、聞くところによると、このマンゴフライは、洗濯した衣類を外に干した際、洗濯物に卵を産みつけそのまま着用すると、皮膚の中に幼虫が入り込み成長するらしいです。この子供は外に干していた帽子から卵を授かってしまったようです。なので、こちらでは外に干した衣類は下着類を含めて必ずアイロンをかけてマンゴフライの卵を殺すのが普通みたいですが、それでもやはりすべてをアイロンしきれず感染する人はたくさんいるようです。

ちなみにオバアリガタハネカクシはこんな虫です、日本にも生息しているそうなのでみなさんもご注意を。