Monday, July 30, 2007

グアテマラ滞在記:マイクロファイナンスNGOでのインターン初日

いよいよ念願のマイクロファイナンス機関でのインターン初日です。地元のバスでは犯罪(時には銃を突きつけた)が常時起こっているのでバスには乗らないでください、と外務省のウェブにあったので、朝7時半にホテルからタクシーでNGOに向かいます。こちらでは、勤務開始時間は8時です。タクシーの運転手にだまされることなく無事到着。カントリー・ディレクターは休暇中でペルーの実家に帰っていたので、まずはメールでやりとりをしたコーディネーターのIにご挨拶。彼女は3児の母で、すごく優しい女性で最後まで私のことを自分の娘のように面倒を見てくれました。ひととおり本部のスタッフに自己紹介をしてまわったら、Iに「今日はローンオフィサーと地方をまわるのに付いていってくれる?」と言われ、「もちろんです!」と答え早速地方に向かう車に乗り込みます。

でも気付けば、私以外みんなジーンズにスニーカーで組織のロゴ入りポロシャツを着ています。私はさすがに初日は挨拶をするからスーツでないとと思って黒のタイトスカート&ワンボタンジャケットのスーツにヒールのあるパンプスを履いていたのですが、これは大きな間違えであることを後から思い知らされます。。。

向かった先は、首都から約1時間半のチマルテナンゴという町。今日は新しい顧客に私たちのマイクロファイナンスのプログラムについて紹介する日。ここで簡単にご紹介すると、私の組織は仕事をしている、もしくは仕事をしようとしている女性に対して小口の融資を提供して、それを仕事に投資してもらって所得を増やして生活を少しでも豊かにすることをお手伝いすることを目的としています。こういう仕事がしたいけど資金が足りないとか、もうすこしお金があれば今の仕事をこのように拡大できるとか、何かいいアイディアがあればそれを小さな資金を提供することで支援します。彼女たちの多くはトルティーリャを売ったり洋服や民芸品を作って売ったりフルーツや野菜などを売ったりすることを仕事にしているので、なかなか民間の銀行からローンを組んでお金を借りることができません。そこで私たちのようなNGOが民間の銀行にアクセスのない人たちをサポートしています。

地方でパワーポイントを使ってプレゼンができるわけがないので、私の組織では紙に書いた絵を使ってマイクロファイナンスのプログラムについて紹介します。まるで紙芝居です。















このように、キッチンで説明することもあれば、















庭で説明したり、















テーブルがない家ではベッドに座ってもらって聞いてもらったり、















道端に集まってもらってプレゼンすることもありました。















上の写真は初日だけの写真ではないのですが、話を初日に戻すと、その日は、お客さんからプログラムについて本部に問い合わせがあって、説明にきてほしいと頼まれていたので“紙芝居”をしにいくつかの家をまわり、しかもまわりながら道端でトルティーリャやフルーツなどを売っている女性にパンフレットを渡して営業をするといったかんじでした。車が通れないような狭い道やがたがたの道がほとんどなので、首都からの往復だけは車で、現場では徒歩での移動になります。ローンオフィサーたちが颯爽と地元の人たちに「こんにちは~」と元気に声をかけて歩く中、私はヒールがずぼずぼと泥に入るししかも靴がきつくて足が痛いしで泣きそうになりながら必死についていきました。お客さんから質問が飛ぶとどんどんミーティングが長引き、ランチに行く暇もトイレに行く暇もありませんでした。結局チマルテナンゴを出たのは夕方の6時で、丸1日飲み食いせず、トイレにも行けず状態でした・・・。ローンオフィサーたちは知らぬまに歩きながら持ってきたサンドイッチを食べていたようです。一度午後3時頃、お腹が空いていたらどっかのお店で食べてきていいよと言われたのですが、どこにお店があるのかもわからないし一人だと道に迷いそうだったので大丈夫ですといって断ったのです。そして首都までの帰り道、車内であーお腹がすいたねーという話になり、途中で車を止めて道で売っているコーンスープ1杯30円を午後6時半頃にボスにご馳走になりました。約12時間ぶりのご飯だったので最高に美味しく思えました。それ以降は、必ず食糧をバッグに入れておくようにして、公共のトイレを発見したときは、それがどんなに汚くてももうこれを逃したらトイレに行けるチャンスはないかもしれないとの思いで必ず行くようにしました。

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