Monday, July 16, 2007

ニカラグア滞在記:ホームステイ

最初の1週間は安宿に泊まっていたのですが、学校に勧められて後半の2週間はホームステイをすることに。ホームステイ先の家族には本当にお世話になりました。家には、私の面倒を積極的に見てくれたIと彼女の80歳を超えるご両親と彼女の娘さん3人の計6人が住んでいました。みんな優しく迎え入れてくれて、スペイン語を更に練習することができました。それに、内戦や政府の汚職や宗教など、いろんな話が伺えてとても勉強になりました。内戦時に兄が殺されたこと、電気や水がしょっちゅう止まるのでみんな政府に対して不満があるけど暴動を起こしたら一生牢屋に入れられると思って恐れて不安があっても黙っていること、カトリックを深く信仰していて毎日神にお祈りをささげていれば世の中はよくなると心から信じていること、などが印象に残っています。

あと、学校の先生と話していて面白いなと思ったのは、ニカラグアではお財布を拾ったら警察ではなく、ラジオ局に持っていって落し物の案内をしてもらうそうです。日本では警察に持っていくよ、と言ったら、こちらは警察は汚職の心配があって信用がおけないから誰も持っていかないと言っていました。ブラジルやロシアでも警察の汚職がひどいようですがここニカラグアでもそうみたいです。

ニカラグアのご飯ですが、正直にここに書いてしまうと実はあまり好きではなかったです。とにかく油っぽいのです。目玉焼きは油に浮いたまま出てくるし(しかも半熟状態)、毎日チーズやバナナを揚げたものを食べていた気がします。しかもメインは味のバラエティが少ない豆・米・芋ばかりで、肉や魚や野菜は一日の摂取量に絶対達していないなと感じました。特に、ニカラグアのチーズが臭くて苦手だったのですが、みんなが美味しそうに食べているのに残すわけにはいかないと思ってがまんして全部食べました。毎日単調なご飯だったので友達とご飯を食べにいくときはピリ辛のメキシコ料理やイタリアンに行きました。(残念ながらアジア料理店はなかった。)この時点ですでに日本食が恋しかったです。

ホームステイ先はIの親族の出入りが激しく、ドアは常に開けっ放しでした。外から野良犬や野良猫が入ってきて、キッチンにあるダンボールのゴミ箱をあさっているのを見てちょっと興ざめしました。そのとき私の部屋のドアは絶対開けっ放しにしないと心に誓いました。あと、インコを飼っていて、毎朝5時半になると叫びはじめるのでどんなに寝ていたい週末でもインコに起こされました。私はインコを飼うことは一生ないだろうと思った瞬間です。

途上国にいるんだから虫がたくさんいるのは当然だろうと思われるかもしれませんが、Iの家は清潔面で大丈夫かなと疑問に思えるほど大量の虫が発生しました。一番恐ろしかったのは、ある朝、私が目が覚めたときのことです。ニカラグアは蚊がたくさんにるのでモスキート・ネット(蚊帳)をベッドの周囲にかけて寝るのですが、真上に真っ黒いものが見えるので何かと思って(私は目が悪いので)近づいて見てみると、超巨大なゴキブリが蚊帳の真上にくっついていたんです。近づいて見たことに後悔すると同時に、慌ててベッドから飛び出てアメリカから持ってきた殺虫剤でやっつけました。あんなにでかいゴキブリを見たのは初めてでした。それ以降も私の部屋で何度かゴキブリが発生しましたが、再び蚊帳をのぼってこられては困るので、マットレスの下に蚊帳をはさんで地面には付けないようにしました。ゴキブリがキッチンで発生したとき、Iは手でつかまえようとしていました。。。あと、ご飯を食べているとハエが寄ってくるのは仕方ないのですが、Iの家ではキッチンに使うゴミ箱がフタなしのダンボールなので、その生ゴミのせいでハエがより一層発生していました。私は、最後に渡すお礼のプレゼントは絶対にプラスチックのフタ付きのゴミ箱にしようと思ってマーケットを歩き回って探しましたが、小型のゴミ箱はあっても大きなキッチン用は最後まで見つかりませんでした。首都まで行けばあったのかな・・。あと、アリはそこまで害はないですが、キッチンはありだらけで、食卓の上にも常にちっこいアリがあちらこちらを歩いていました。ちょっとでも目を離したスキにお皿に上ってくることがあるので、気が抜けません。ジュースに虫が浮いていることも。おかげで私は2度おなかをこわし、アメリカのCVSで買ったImodiumという整腸剤にお世話になりました。

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