Wednesday, July 18, 2007

ニカラグア滞在記:ボランティア初日
















私のスペイン語学校ではボランティア活動も斡旋していて、私が仲良くなったアメリカ人の子が病院でボランティアをしていたことにも影響を受け、私も子供たちと接するボランティア活動がしたいと願い出ました。そこで学校が紹介してくれた組織は、ニカラグア人の女性が約10年前に立ち上げた、家庭内暴力を受けた子供たちや両親がいない子供たちを預かる施設でした。政府機関からのわずかな寄付金で運営しているので宿泊施設は提供できず、朝から夕方まで子供たちを預かっている保育園のようなイメージです。ただ、年齢に制限はないので、だいたい2歳から13歳くらいの子供たちが出入りしています。

学校の先生の自転車に二人乗りして、その施設に連れていってもらいました。まず、その地域に入っていったら雰囲気ががらっと変わって驚きました。舗装されたコンクリートの道路はなく、がたがたの土の道はごみだらけで、馬やにわとりや野良犬や豚まで(!)がそこらへんをうろうろしています。(ちなみにこの地域ではにわとりの盗み合いが問題になっているそうです。)家も、グラナダの中心地はコンクリートでできた家がほとんどでしたが、ここでは木とトタン屋根でできた質素なものばかりです。















































































オウナーのMさんに自己紹介をしたら、施設について早口でぺらぺらと説明してくれましたが半分くらいしか理解できず早速焦りました。そうしたら、いきなり子供たちが待っているので早くとせかされ、行ってみたら子供たちが約15人いい子にして座って待っていました。Mさんには、さあ、どうぞと言われ、私は何をしていいのかわからず、まずはMさんが子供たちと遊んでいるところを見たいと言ったら、いやいや、今日はこの子たちは日本からきたあなたに会えると思って楽しみにしていたので、私が仕切ったら嫌がりますよと言い張り、私が何か始めるのを待っている様子。私は更に焦り、何も準備していなかったし、というかまさか私がいきなり指導するとは思っていなかったし、スペイン語の童謡なんて一曲も知らないし、私が子供のとき遊んでいたゴム飛びやけん玉やお手玉や折り紙だってないし、一体何をすればいいのかと本当に途方に暮れました。Mさんと子供たちの視線が痛いので、とりあえず紙とクレヨンを配って絵を描いてもらうことに。何を書けばいいのー?と聞いてくるので、最初、家族の絵と言おうとして、あ、もしかしたら家族が一人もいない子もいるかもしれないと思って、自画像を描いてもらうことにしました。その間に子供のときにやったゲームを思い出そうとするのですが、私が思いつくのはどれも小学生レベルの遊びで、2歳や3歳の子たちにはどうしても無理なのです。こんなに年齢がばらばらな子供たちと一緒に同じことをするって大変だ・・・と思いました。














絵を描き終わった子たちが私にその絵を見せてきて、私は「Muy bien!(上手だね!)」の一言しか言えず自分のスペイン語のボキャブラリーのなさに更に落胆。しかも、私が間違えたスペイン語を言ってそれをわざと繰り返す男の子がいて、むっとすると同時に「くそー」というくやしさが込み上げてきましが、子供の言うことはいちいち気にするべきじゃないと思って知らん振りをしました。その後、外に出て大縄跳びをすることに。大縄跳びに使う縄も、日本のような上等な縄ではなくて、ただの紐。私が縄を回すことになるのですが、日本のペースで縄を回していたら遅い!と文句を言われ、子供たちに代わってもらうことに。すごい速さで回すのでびっくりしました。














私は縄跳びを見ながら、ここは扇風機もなくて蒸し暑いしとにかく緊張して喉がからからだったのでリュックから水を飲もうと思ってボトルを取り出したら、子供たちが「あ、水!ほしい」と寄ってきたのでまるごとあげることに。そうしたら水の取り合いになっていました。この子たちの前でボトルの水を取り出すべきじゃなかったなと反省。
















帰り道、ゴミやフンだらけの道を一人で歩きながら自分の無力さを改めて痛感しました。子供たちの前でしゃべるのにこんなに緊張してどうするんだと思いました。そして自分のスペイン語の下手さにも嫌々しました。道端で売っていたコーラを一気飲みしながら、明日からどうやって子供たちと接しようかといろいろ考えをめぐらせました。

2 comments:

Anonymous said...

わからない言葉があったら子供たちに聞いてみるといいと思いますよ。子供って結構人に教えてあげるのが好きだと思うので、先生だからといってあまり気張らず、gIVE&tAKEでいいのでは?それにしてもいい経験ですよね、がんばってくださいね!

Chie said...

きみちゃん、

メッセージありがとう!実はもうワシントンDCに戻ってきちゃったのよね。。ブログ溜まっちゃってます。でもほんと、そのとおり、その後子供たちにこれなんて言うんだっけ、と聞くと喜んで教えてくれることが判明したよ。しかも発音まで直してくれた(笑)