Wednesday, May 09, 2007

タンザニア滞在記:ザンジバル島~ストーンタウン編~

Mさんのアパートに1泊させていただき、次の日にザンジバル島へ。ザンジバルとは、インド洋の珊瑚礁に浮かぶ小さな島で、ココ椰子やマンゴーの林が広がる豊かな緑に恵まれた島。ザンジバルの中心はストーンタウンで、 19世紀、オマーン王国がストーンタウンにその王都を移したことから、当時の真っ白いアラブ風の建物や宮殿跡などが今でも残っています。私たちのハネムーンの目的は、島の東海岸でぼけーっとのんびりすることでしたが、せっかくなのでストーンタウンにも1泊して遺跡をまわってみることに。

ダルエスからザンジバルまでの飛行機は、12人乗りの超小型機でした。飛行機から見えたダルエス。













ザンジバルが見えてきました。














空港に降り立ち、早速タクシーの交渉。ザンジバルにはヨーロッパ系の観光客が多く、Tも私もぼったくりには気をつけるよう言われていました。乗り込んだタクシーはたまたまですがこれまでに見たことがないほどのオンボロ車で、ドアの内部が丸見えで、メーターの針はとれていて、座席もやぶれていて古いTシャツで覆われていました。そんな車なのに歩行者をひいてしまうのではないかと思えるほどの運転の荒さでしたが、無事にホテルには着きました。ホテルに着くまで、今日はこのあとどんなツアーを組もうかとか、明日は何時に迎えにいけばいいとか、頼んでもいないのにとにかくせっかくゲットした客を最大限活用しようとしていました。

ホテルは、ストーンタウンのド真ん中にあるアラブ風のホテルで、私たちが着いたときは停電中でした。最上階の5階まで懐中電灯を持ってのぼっていくと、私たちの部屋があり、その部屋のルーフトップからはストーンタウンの街や海が一望できました。ちなみにトイレも屋外という独特なアレンジ。

















荷物を置いて、早速ストーンタウンを散策することに。ストーンタウンは迷路のような複雑な細い道が特徴で、私たちは何度も迷ってしまいました。私が立ち止まって地図を開くと、子供たちが寄ってきて、「どこに行きたいの?」と聞くので場所を説明したら、「ついてきて」と道案内をしてくれました。彼らについていったら、最後に一番年上らしき男の子に、「Give me money(お金ちょうだい)」と言われました。私は最初なんと言ったのかわからず、え?と聞き返すと、「Give me money」と3回ほど言われ、囲まれた子供たちにじーっと見られました。案内してあげたんだからチップをよこせという意味で、確かに案内してもらったから仕方なく1ドル札をあげましたが、子供のときから外人を見たらお金をもらおうとすることに慣れてしまったら悲しいなと思いました。ストーンタウンには道端に暇そうに座っている人たちがたくさんいて、私たちが歩いているとついてきて、物を売ろうとしたり、ドルフィンツアーはどうだといったかんじでツアーを組もうとしたり、レストランに案内しようとしたり、なかなかしつこかったです。ザンジバルは観光以外の収入源がほとんどないので、仕事があまりないのだと思いますが、観光客が多いから島に来れば仕事があると勘違いして移り住む人も多いようです。

ストーンタウンはそこまで大きくないので、名所は1日で見てまわることが可能です。私たちは、オールド・アラブ砦(1710年頃アラブ人が建てた砦)、パレス博物館(オマーン王国の宮殿)、ハウス・オブ・ワンダー(式典用の宮殿)、大聖堂などを見てまわりました。大聖堂は、奴隷市場の跡地に建てられたもので、かつて奴隷たちを収容した地下室にも入れました。そのあまりにも狭い地下室に70人ずつ収容されたと聞いて、奴隷に対するひどい扱いようが感じ取れました。これが大聖堂。














地元のマーケット。


























ストーンタウンの街並み。























歩き疲れてくたくたになり、ホテルに戻りました。ちょうどホテルのルーフトップからは、超きれいな夕焼けを望むことができ、かなり癒されました。
夜は、Mさんが進めてくれたLiving Stoneというビーチの上で食べられるレストランで夕食をしました。あと、夕方になるとフォロダニ公園の浜辺に各種の屋台が出現するのですが、そこでもえびや貝の串焼きなどを食べました。Nちゃんお勧めのザンジバルピザは食べ損ねましたが、どれもこれもハエがたかっていて危険そうだったけどちゃんと目の前で焼いてもらったのでおなかをこわさなくてよかったです。

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