Saturday, November 03, 2007

エチオピア滞在記:援助協調の実態


現在土曜の昼間。終わらぬ仕事をしにオフィスにきたらミッション・ルーム(出張者用にコンピューターが用意されている部屋)は満員で皆さんカチャカチャと集中して仕事しています。大抵ミッションの人たちはワシントンDCから1週間や2週間という短期間でくるので、滞在中は週末も仕事・仕事・仕事。。。平日のスケジュールがタイトすぎるのでチーム内のミーティングは夜や週末に行われることもしばしば。それにしても、この怒涛の4週間でたくさんの援助機関の人たちにお会いしました。政府関係者はもちろんのこと、USAID、CIDA、DFID、Italian Cooperation、Irish Aid、JICA、GTZ、WHO、FAO、UNICEF、UNECA、ADB、UNDP、WFP、CARE、Concern、Save the Children、ESHE、World Vision、Pathfinderなどなど。ほかにも、きっとたーっくさんのボランティアやNGOが存在していて、ひとつの組織の中でもいろんなプロジェクトが動いていて、情報共有を促進すべしとか援助協調は重要だとかみんなわかっていることなんだけれども、ひとつの分野の中でさえすべての動きを把握するのなんて不可能だし、いろんなチーム/組織とミーティングを持つにも時間は限られているし、関係者みんなが同じ目的を共有できているわけじゃないし、なんか開発ってすごく複雑だ、と思う今日この頃です。UNICEFのエチオピア事務所だけで職員が250人いるらしいので、多分エチオピアにいる開発関係者はきっと1,000人は軽く超えるだろうと思う。まだ現場にきて1ヶ月しか経っていないですが、最近気づいたことはプロジェクトの立案・実施・評価などにかける時間と同じくらい、他の組織とのコーディネーションに時間をかけているということ。もちろんいろんな組織が同じことをやってもしょうがないので、情報共有はすごく大事なんですが、みんなめざすところは同じはずなのに相手のアプローチに納得がいかず組織間の対立が生まれていたり、あの組織はうちの組織を仲間はずれにしているとかの不満が出たり、なるほどーこんなに現場ではポリティカルな問題が起こっているのかーということを目の当たりにしているところです。対立や意見の不一致は避けられないことなので、コミュニケーションの仕方(ある意味外交能力)を上司から学んでおります。

でもやっぱり今の仕事は楽しい!ちょっと大きすぎる組織なのでずっとここにいたいかは微妙ですが、現在はプロジェクトの立案段階で、いろんな組織の関係者と共同作業で準備を進めているところです。3月にはボード(理事会)にもっていきたいので、かなり慌しいですがほーこんなふうに開発プロジェクトを準備するのかーということが学べて良い経験になっています。夫は先週から隣国ウガンダに出張中で、時差がなくなり電話もしやすいです。彼は1ヶ月間ウガンダにいる予定ですがサンクスギビングにエチオピアに遊びにきてくれるので、今はその楽しみを糧に仕事をがんばりたいと思います。

*写真は2度目のフィールドトリップで撮ったものです。

2 comments:

Anonymous said...

アジス・アベバの市場はやっぱりすごいの??
エチオピアは確か短いけどイタリアの植民地だったんだよね??やっぱ料理はパスタ?
インジェラトとワットはうまいの??
質問攻めですんません。体に気をつけてな!!

                makoto

Chie said...

Makoto-san,

こちらでたくさんのJOCVの方々にお会いしたよ~。エチオピアのマーケットにはまだ行ってないんだ。東アフリカで一番でかいらしいけど、外人が一人で行くとスリとかにあう可能性があって危険らしい。エチオピア人はパスタより毎日インジェラを食べているよ。私もエチオピア料理は大好き。イタリアの名残はちょっとあるけどエチオピア人は他のアフリカの国にように長い間植民地化されたわけじゃないからそのことをすごく誇りに思っているよ。Makotoさんがいる間にTとニジェールに遊びにいけたらいいなーなんて思っています。