先日のスタッフミーティングで、スタッフの一人(確か上級エコノミスト)が、彼が担当しているプロジェクトの支出先のほとんどがウガンダの役人のワークショップの運営費と旅費で、その他の前もって同意していた使い道になかなかお金が流れていないという懸念を説明していました。それを聞いていたうちのカントリー・マネージャーが、政府が自分たちの国のことを一番良く知っているのだから、彼らが決めた優先通りに資金が使われているのは当たり前でそれが違法に使われていない限り私たちは口出しするべきでないと言っていました。
その話を夫にしたら、彼の組織でもよくワークショップやトレーニングをやるらしく、それを悪用している人たちがいると話していました。例えば、首都で行われるワークショップやトレーニングに地方政府の人たちを招待すると、朝の登録だけ済ませて、ホテル代とランチ代を丸々もらってトレーニングには参加しない人たちがよくいるらしいです。彼のウガンダ人のスタッフもお金目当てにワークショップに参加する政府の人たちが少なからずいることをよく知っていて、お金が無駄になっているという事実をそこまで気にせず、いちいち上の人たちに報告しないそうです。キャパシティ・ビルディング(能力開発)とか、ナレッジ・シェアリング(情報共有)とかはドナーコミュニティーが好きな分野で、ワークショップやセミナーやトレーニングなどは途上国でしょっちゅう行われています。夫はこれからは参加していない人たちにはお金を支払わないようにとスタッフに注意したらしいですが、実行するのは容易ではなさそう。
先週、現地の新聞で、ウガンダの社会サービス委員会が、スイス・ジュネーブに本部のある世界エイズ・結核・マラリア対策基金から受け取った資金が、ワークショップやセミナーや旅費や車の修理やガソリンに使われるのを阻止したと書いてありました。ウガンダは数年前に意図した目的に資金が使われていなかった(腐敗があった)という理由でこの基金からの援助が一時停止されたという経験があるからだと思いますが、これが口先だけの約束ではないことを願います。
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