本日1月20日はついにオバマが第44代米国大統領に就任する日。早朝から、就任式の行われるキャピタルヒル(連邦議会議事堂)付近に行列ができると聞いていましたが、私たちは早起きなんて全くもってできず、家を出たのが朝10時頃。友人のYさんからは8時半頃に電話がきて朝の5時から並んでいるとのこと!キャピタルヒルまで徒歩10分の距離に住んでいるにも関わらず、1時間も人の波にのまれようやくナショナルモールに入れたのが就任式が始まる1時間前の11時でした。これがモールに向かう人の波&大量のセキュリティー対策の人たち(寒い中お疲れさまです)
午前11時のモールの様子。あとから見たニュースによると推定200万人がこの場にいたらしいです。なんとノルウェーの全人口の約半分近くがこのモールに集結したことになります・・・。
最初からキャピタル付近にはもう立てるスポットがないだろうとわかっていたので、私たちはワシントン記念塔近くの大型スクリーンの前でスタンバイしていました。といってもTくらい背が高ければスクリーンがすべて見えるだろうけど私の背丈ではスクリーンが半分くらいしか見えず・・・まあテレビで暖まりながら見たほうが合理的だとは思いましたがせっかく近くに住んでいるのだし歴史的な瞬間の場にいられるのはいい経験かなと思ったので、ここは我慢。スピーカーのおかげで音はよく聞こえたし。ちなみに私たちが家を出るときは外気マイナス5度という寒さで、ジーパンの中にタイツを2枚履いてダウンジャケットの中にセーターを2枚着てもめちゃめちゃ寒かったです。スクリーンまでの距離はこんなかんじ。私たちは出遅れたためこれ以上先には行けませんでした。
ブッシュがスクリーンに登場したときは辺り一帯大ブーイングだったけど、オバマが出るとすごい歓声に包まれました。感動・感激のあまり泣いている人もちらほら。
オバマの演説が終わったら一斉に人がモールから去り出して、私たちもその波にのまれながら家に帰りました。寒すぎたのでさすがにパレードまでは待っていられなかったです。今家でホットワインを飲みながらテレビでパレードを見てます。演説でオバマが正義とか自由とか平等とかよくアメリカ人が使う言葉を使うたびに、まわりはイエス!とか、そうだそうだ!とか叫びながら同調していましたが、私はアメリカ人ではないし冷静に、日本だともし政治家がこういう演説をしたら胡散臭いとかまたきれいごとばっかり言っちゃって、っていう評価を受けそうだなーと思いました。でもだからこそこうして次なるリーダーに期待を寄せて一体となって声援を送っている様子はすごいと思うしエネルギーを感じました。アメリカは歴史が短いわりには(だからこそ?)愛国心を堂々と表現するなあと今回改めて思いました。あとやっぱり自由とか平等とかの言葉は独立宣言文にしっかりと書いてあるので、そういうところに特に価値を置くのはアメリカ建国当時からの伝統なんだろうなと思います。自由や民主主義を勝ち取るためには戦争だってありのアメリカと違って(そうして国も生まれたし)、日本だともっと違うところに価値観を置いていますよね、歴史を通して培ってきた譲り合いの精神とか謙虚さとか。でも今回のオバマ歓迎ムードを見ていて今の日本にはこういうエネルギーが足りないなあと感じました、政治に関して無関心な人が多いというか。それにしてもアメリカ人のオバマフィーバーはすごいです。バッジやTシャツや帽子などのオバマグッズが飛ぶように売れてハリウッドスター並み(もしくはそれ以上)です。国民の高まる期待に応えられるかどうか、オバマをちゃんと評価できるのは4年後とはわかっていますが、ブッシュがテキサスに帰ってオバマ一家が私のオフィスから2ブロック先に引っ越してきたと思うとなんとなく嬉しいです。そして全然関係ないけどマリアちゃんとサーシャちゃんがかわいい!(ミーハー発言すみません。。。)