先々週、私たちのプロジェクトのクライアントであるマダガスカルの政府団がワシントンDCへいらっしゃっていて、その準備に追われていました。大臣や在ワシントンDCのマダガスカル大使などとのミーティングはやっぱりほとんどフランス語。フランス語全くわからないんですが。。。アフリカをやるとなるとフラ語は必要だな~と思う一方、スペイン語だって不完全なのに新たな言語を勉強する気が起きず・・・(でもやらなきゃ。)というわけでノルウェー語を勉強する必要性(&時間)は小さくなっていく一方なのであります。だってノルウェー語をしゃべれたところで仕事に使えないし、なんといってもノルウェー人は英語が充分通じるではないですか!でもでも、やっぱりノルウェーに行くとノルウェー語がしゃべれたらいいなと思ってしまう。しかも将来子供ができて夫が子供とノルウェー語でしゃべって私だけ理解できないということにはなりたくない。でも現実的に時間は限られているのでなんでもかんでも手を出してどれも中途半端になるより一つのことから地道にやっていこうと思います。
私のボスは開発の経験が豊富で且つアツい人。マダガスカルの政府団に対してなかなか含蓄のあることを言っていました。「これまで多くの政府が間違えてきたことは、ドナーを単なる金貸しだと思っていて、改革をせずにショッピング・リストだけを提示してお金を要求していたこと。すでにその国に存在するリソースを効率よく使うだけでも充分変化を起こせる。我々はその改革を進める中で足りない部分だけを補うつもりだ。」「熱意があれば必ず人に伝わる。最初は2、3人だけで始めたとしても、国を変えようという意思と情熱のある人をどんどん巻き込むべきだ。」「改革は長期的に行わなければならないが、短期的な結果が出ないと人はついてこない。両方をバランスよく組み合わせてほしい。」などなど。ボスは私にもよく、マダガスカルはポテンシャルもあるし今大きく変わろうとしている、そんな国の改革に関われるのはとてもエキサイティングだと言っていました。よく批判の的になる組織ですけれども、中には情熱的な人が結構いるんです。
マダガスカルの政府団の中に、偶然日本の東北大学に4年間留学してエンジニアの博士号をとられた方がいらっしゃり、私に日本語で話しかけてきてびっくりしました。日本語がペラペラなマダガスカル人ってきっと限られた数しかいないですよね。二人で一緒にランチをして、日本での生活についていろいろ聞きました。仙台はとても住みやすくて大変気に入ったとのこと。一番困ったことはやっぱり日本語も英語もわからない状態で留学されたので、最初はフランス語をできる人がまわりに誰もいなくて日本語の日常会話ができるようになるまではスーパーに砂糖を買いにいくのも怖かったそうです。あと、大学の友達たちが温泉に連れていってくれることになり、最初は恥ずかしくて行きたくなくて水着を持っていったそう。文化の違いに何度も戸惑ったそうですが1年もしないうちに日本が大好きになったそうです。ちなみにこれは文部科学省の外国人向け奨学金プログラムの一環だったようです。いいプログラムですね~。
あと話は全く変わりますが、先週の水曜日に訪米中のローマ法王ベネディクト16世を見ました!朝、メトロの駅から職場に向かって歩いていたら私の組織のビルの前にたくさんの人だかりができていて、あれ、これまたアンチ世銀/IMFに対するデモンストレーションかと思ったら、ローマ法王が通るとのことですでにお祭り騒ぎだったのです。私は同僚と職場のビルの7階の窓から彼がホワイトハウスから出てきてPennsylvania avenueを通過するところを見ただけでしたが、防弾ガラスに囲まれた車(ポープモービルと呼ばれる専用車らしい)の中で手を振っていらっしゃいました。厳重なセキュリティ体制の中、熱狂的カトリックと反カトリックのグループが混ざっていてすごい騒ぎでした。 毎日普通に生活していると忘れてしまいますが、こういうときに自分はアメリカの首都ワシントンDCに住んでいるのだな~とふと感じます。
あとこれまた全く話が変わりますが、今日はとっても楽しみにしていたソフトボール大会だったのに雨で中止になってしまいました。今朝6時45分に起きて雨が降っているのでメールをチェックしてみたら、Rさんから「NO GAME」のタイトルのメールがきていました。あー残念。昨晩おにぎりも作って準備万端だったのに。(わたくし実は元ソフト部主将です。今はもうゴロもまともにとれませんが。。。)でも来月から違うリーグ戦が始まるのでそちらを楽しみにしようと思います。